劇場版「オーバーロード」完成披露上映会、日野聡が思う見どころは「ネイアの目つき」(イベントレポート)_taxi apex
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9月13日よりIMAXで先行上映、9月20日より全国公開される「劇場版『オーバーロード』聖王国編」。「聖王国編」の制作決定が発表された2021年5月から約3年を経て、公開を目前に控えた現在の心境を尋ねられると、日野は喜びを伝えつつ「至高の作品になったと思っております」と自信を見せた。「聖王国編」公開までもTVアニメ第4期の放送や、ゲームのアフレコが続いていたことから、原の「オーバーロード」への熱量はずっと高かったのだそう。「待ったと言えば待ったんですけれど、あっという間だったような気もしました」と振り返った。
「聖王国編」ではシズのセリフが多いことを明かす瀬戸は、「皆さんにシズのことをどう受け取ってもらえるか」と少々不安気な様子。すると生天目が「大丈夫だよ、めっちゃかわいいもん!」と絶賛し、キャスト陣も頷く。それを受けた瀬戸は、本編でシズの今まで見られなかった一面も見れるとアピールしながら「好きになってもらえると思います」とはにかんだ。
「聖王国編」で初登場するキャラクターを演じる青山と生天目。演じた感想を聞かれた青山が、物語の展開に思いを巡らせ「た……楽しかったです。いや、楽しかったかな……?」とたじろぐと、会場は笑いで包まれる。ネイアとレメディオスは切羽詰まったシーンが多いことから、青山と生天目の収録も大変だったのだと明かす。そんな2人に、周囲からは水やのど飴を差し入れる気遣いがあったそうで「共演者の皆さんの愛に囲まれながら収録しましたね」と笑顔を見せた。生天目はオーディション前にレメディオスについて調べたところ、検索の関連ワードに「嫌い」という言葉が出てきて戸惑ったという。役が決まった際は、うれしい感情とともに複雑な思いも湧いたが、「よし、嫌われてやろうじゃねえか」と決意をしてレメディオス役に挑んだのだそう。潔い生天目のコメントに、日野も「嫌われたら勝ちだよね」と続いた。
続いて、キャラクターを演じる際のポイントが尋ねられる。アインズ役を長く務めてきた日野は、「物語が進むにつれて鈴木悟の成分がアインズに侵食されてきているところもある」と述べ、その変化に気を使って演じていると伝えた。原はアルベドを振れ幅の大きいキャラクターであると表現。迫力のあるアルベドを演じるときの気持ちを「全力でゴリラになろうみたいな感じで演じていますね」と言うと、客席からは笑いが起こった。
加藤はヤルダバオトの残酷さをセリフに乗せるにはどうすればいいか悩んだと明かす。そして「聖王国編」冒頭のあるセリフについては「その残酷さにたどり着けたセリフになったかな」と自信を覗かせた。「聖王国編」は苦しさを感じたり、心が動かされたりする物語だと内容に触れた瀬戸。シズを演じるうえでは、その感情を抑え「心を揺さぶられないように気をつけていました」とシズのように一定のテンポで話した。
青山が話し出そうとすると、着けていたイヤリングが外れてしまうというハプニングが。すぐさまイヤリングを拾い上げた日野を見た青山が、「アインズ様ー!」と叫ぶと一同は爆笑した。ネイアについては、劣等感を抱えながらも戦うさまを「あべこべな感じを一生抱えながら生きているっていう生き様を、アフレコでもやらせていただいた」と語った。続いてレメディオスとネイアのキャラクター性を対照的だと言う生天目に対し、日野が「対照のようで、実は同じなの」と優しく言う一幕も。加藤が頭を下げ「さすがです」と称えると観客からは笑い声が上がった。
注目してほしいポイントを聞く質問には、日野が「ネイアの目つきですね。それによってアインズがどういう反応しているのか」と答える。それに対し青山もうなるように「それー……!」と同意した。生天目はカルカの関わる“あるシーン”を「嫌だけど素晴らしい」と挙げ「ぜひ、よく音を聞いて」と続けると、キャスト陣はそれぞれ含みのあるリアクションを見せた。最後には日野が「聖王国編」で描かれているのは「何かに心酔していくことによって得られる強さであったり、脆さ」であると伝える。そしてそれがさまざまなキャラクターを通して描写されている様子を、劇場で楽しんでほしいと客席に視線を送った。
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